現代ではほくろの除去というと、美容クリニックなどのレーザー治療が一般的ですが、古くはお灸に使われるもぐさでほくろ部分にお灸をすることで、ほくろを焼き消す方法が民間療法として存在していました。

焼き消すというと熱そうで怖い感じがしますが、病院に行くより安く、自宅でケアできることから、もぐさによるほくろの除去に興味がある人も多いようです。そこで、この記事では、本当にもぐさでほくろを消すことができるのかどうか、もぐさの使い方や入手方法について調べてみました。

もぐさとはどのようなもの?

もぐさとは、ヨモギの葉の裏にある白い綿毛を集めたもので、ヨモギの葉を乾燥させて粉砕し、篩にかけて不純物を取り除くなどの工程を経て製造されます。もぐさは、火をつけても燃焼温度が高くならないため、皮膚の上で燃焼させてつぼに温熱刺激を与えるお灸として、古くから利用されてきました。

また、もぐさの原料であるヨモギには、シネオールという精油成分が含まれており、痛みを和らげるほかリラックス効果も知られています。

もぐさの正しい使い方

お灸には様々な種類がありますが、皮膚に直接もぐさを乗せる直接灸と、もぐさと皮膚の間に台座やしょうがなどの薬効成分を挟む関節灸があります。ここでは、古くから一般的に親しまれている直接灸の中でも透熱灸または点灸と呼ばれる方法について説明します。

体のツボに温熱刺激を与えて、痛みや筋肉のコリを改善したり、血行増進効果が知られています。

1. もぐさを米粒半程度の大きさにまとめ、皮膚の上にまっすぐに立てます。

2. もぐさの先端を線香の火で点火します。火傷を防ぐため、マッチやライターは使用しないようにしましょう。

3. もぐさが燃え尽きるタイミングで、指でつまんで消化し、燃えかすは灰皿などに捨てます。これらの手順を3~5回ほど繰り返して行います。

指で消すというと熱いのではないかと心配になるかもしれませんが、実際はそれほど高温ではありませんので、やけどをすることはありません。もぐさを最後まで燃焼させる方法もありますが、高温になって熱さを感じたりお灸の跡が残ることがあります。

もぐさをほくろ除去に使用する方法

もぐさでほくろを取る方法は、古くから民間療法として知られていますが、厚生労働省ではやけどの危険があるため避けるべき方法であると注意を促しています。もぐさによるほくろ除去を実施する場合は、このようなリスクがあることも考慮しておきましょう。

もぐさでほくろが除去できる仕組みはよく分かっていませんが、ほくろ部分をもぐさの燃焼熱で焼き切るようなイメージです。このため、皮膚に直接もぐさを乗せる直接灸で行います。

1. 米粒大にもぐさをまとめ、ほくろの上にまっすぐ立てて置きます。

2. 線香の火でもぐさに点火し、途中で消火せず最後まで燃焼させます。

3. これらの手順を3回繰り返し、3~4日続けます。

4. 3~4日続けると、ほくろ部分の皮膚が乾燥して、かさぶたのようになります。その後かさぶたがはがれるように、ほくろも取れるということです。

健康増進のためのお灸と異なり、最後まで燃焼させるため、熱さを感じますから、我慢できなければ無理せず中止しましょう。

もぐさでほくろを除去するメリット・デメリット

メリット:低価格で自宅でできる

もぐさでほくろを除去するメリットとして、まず費用が安いことが挙げられます。品質によって値段が異なりますが、一般的に販売されているものは、10gで500~1,000円前後です。

そのうち、1回に使用するのは米粒大ですから、1g以下と考えられます。美容皮膚科などで、レーザーによるほくろ除去治療を受けると、直径1mm以下の大きさのほくろ1個に5,000円程度かかりますから、もぐさでほくろが取れたなら、かなりの費用節約になります。

また、医療機関で治療を受けるとなると、実際の施術時間以外にも、診察の待ち時間や移動にかかる時間など、まとまった時間が必要になります。もぐさを使ったほくろ除去ならば、自宅で短時間でできる点もメリットであると言えます。

デメリット:やけどの跡が残る場合がある、効果が保障されていない

ほくろ除去だけでなく、健康増進を目的としたお灸もⅠ度熱傷と呼ばれる軽いやけどを起こしていますが、Ⅰ度熱傷は日焼けと同等で、やけどの跡が残らない程度のものであるため、基本的に心配はありません。

しかし、もぐさの量が多かったり、質の悪いもぐさを使用すると燃焼温度が高くなりすぎるため、水ぶくれややけど跡が残るほどのⅡ度熱傷になることがあります。また、もぐさによるほくろ除去は、民間療法ですから、効果が保障されているわけではありません。

特に、ほくろの中には、ほくろの色の本体であるメラニンが皮膚の深部に存在しているものもあります。このようなほくろでは、皮膚表面を焼き切っても、メラニンは残ったままですから、取り除くことができません。

もぐさはどこで購入できる?

もぐさは医薬品や医薬部外品などではありませんので、一般的なドラッグストアなどで購入することができます。また楽天やAmazonなどの大手通販サイトでも様々な種類のものが販売されているほか、自社サイトで販売しているメーカーもあります。安価なもぐさは不純物が多く、燃焼温度が高くなりやすいため注意しましょう。

もぐさを使用した人の口コミ

もぐさを使用してほくろを除去した人のブログや、通販サイトの商品レビューなどでは、上記の方法で成功した人もいれば、変化が見られない、やけどの跡が残ってしまったなど様々な体験談が見られます。

特に、直径3mm以上の大きなサイズのほくろを除去しようとすると、もぐさを乗せすぎて燃焼温度が高くなり、跡が残るほどのやけどをしてしまうようです。このことから、まずは小さめのほくろに米粒大のもぐさで試してみて、効果が見られないようであれば、複数回繰り返して様子を見るのがよいでしょう。

まとめ

もぐさでほくろの上にお灸をすることで、ほくろを消す方法は、民間療法として古くから存在し、現在でもこの方法でほくろを取ることができた人もいるようです。もぐさでほくろを取る際は、米粒大のもぐさで直接灸を行い、もぐさを最後まで燃焼させて行いますが、場合によっては熱さを感じたり、ほくろは取れてもお灸の跡が残ることがあります。

もぐさは、一般的なドラッグストアのほか、大手通販サイトやもぐさの製造会社のWebサイト等からネット通販で購入することができます。