顔のシミ対策はしっかり行っていても、背中のスキンケアは何もしていないという人は多いのではないでしょうか。

背中は自分では確認しづらいため、気づかないかもしれませんが、紫外線に当たりやすく皮脂腺が多いため、シミや毛穴詰まりによる吹き出物などの肌トラブルが起きやすい部分です。

ふと鏡で背中を見るとシミがいくつもできていてがっかり、ということがないよう、背中のシミを予防するスキンケアについて確認しておきましょう。

背中にシミができる原因

紫外線による日焼け

背中は普段は衣服で隠れているため、紫外線対策の必要性を感じないかもしれません。しかし、海や屋外プールに出かけて、炎天下で水着になるときや、背中の大きく開いた服などを着るときは、顔以上に紫外線対策が必要です。

顔に日光が当たるとまぶしく感じるため、帽子をかぶったり日陰に入ったりしますが、背中は日光が当たっていても、すぐには気づかないので、知らないうちに日焼けしやすいと言えます。

背中にできるシミは、顔にできるシミと同様、紫外線の影響によって生じる老人性色素斑やそばかすが主ですが、このほかにも背中でよく見られるのが光線性花弁状色素斑です。

名前の通り、花びらが散ったような形が特徴的なシミで、海水浴などで水疱が生じるほどの強い日焼けをして、数か月後に日焼けの症状が落ち着いたころに肩や背中に現れます。日焼けをすると黒くならずに赤くなるなど、日焼けによる炎症を起こしやすい人に現れやすいシミです。

ニキビによる色素沈着

顔や頭と同様、背中は皮脂腺が比較的多く分布しており、皮脂をエサとする雑菌が増殖しやすい部分です。ホルモンバランスの乱れや、乾燥などで皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に皮脂が詰まったところに雑菌が繁殖し、炎症を起こしてニキビが発生します。

炎症が軽度であれば、自然に治ってしまいますが、皮膚の深い部分にまで炎症が広がると細胞をダメージから守るためにメラニンが作られます。

また皮脂だけでなく、頭を洗ったときのシャンプーやリンスのすすぎ残しがあると、頭皮の汚れを含んだ成分が背中の毛穴に詰まって、ニキビの原因となりますから、清潔に保つことが大切です。

ストレスや摩擦などの刺激

適度な緊張は必要ですが、仕事や日常生活の中でストレスを感じると、副腎の皮質と呼ばれる部分からストレスからホルモンが分泌され、活性酸素が発生します。

活性酸素は、体内に侵入する細菌やウイルスを退治し、ストレスによって抵抗力の落ちた体を守る働きがありますが、同時に健康な細胞にもダメージを与えます。

皮膚細胞に関しては、メラノサイトというメラニンを産生する細胞を活性化し、一時的に多量のメラニンを作らせることでシミが発生します。

また、皮膚の摩擦もメラノサイトを刺激する原因となります。下着のサイズが合っていなくて摩擦が起きたり、化学繊維が肌に合わなくて、肌に赤みやかゆみが出ることも、ゆくゆくはシミにつながる可能性があります。

背中のシミの予防対策

紫外線対策

背中のシミを防ぐには、日焼け止めクリームや露出を避けるなどの紫外線対策が重要です。海水浴や屋外でのスポーツの際に、顔や首の日焼け止めはきちんと塗っていても、背中はおろそかになりがちですから、忘れずに対策しましょう。

背中は汗腺が多いため、汗で日焼け止めクリームが流れ落ちやすいので、できればこまめに塗り直すとよいでしょう。また、背中の肌が露出していない状態でも、衣服に使われている素材によっては、紫外線を透過しやすいものがあります。

一般的に、ウールやポリエステルは紫外線を透過しにくく、シルクやレーヨンは透過しやすい傾向にあります。素材の他に、色にも紫外線透過率が異なり、濃い色のほうが紫外線を通しにくく、白やパステルカラーなどの淡い色は紫外線を防ぐ力が弱いので、真夏の屋外では避けたほうがよいでしょう。

ニキビなど肌トラブルの予防

背中のシミは、紫外線だけでなく、ニキビの炎症など皮膚への刺激によって活性酸素が発生し、メラニンが生成されることが原因です。顔と同様に、化粧水や保湿クリームなどでスキンケアを行い、肌トラブルの元になる乾燥を防いで肌を整えましょう。

また、背中は顔と違って、下着や衣服で覆われていることが多いため、布の摩擦や通気性の悪い衣服にで蒸れるなど、背中特有のトラブルがあります。このような下着や衣服が原因の肌トラブルが疑われる場合は、締め付け過ぎず、肌にほどよくフィットする下着や、天然素材の衣服に替えることで、肌トラブルを回避できることがあります。

背中のシミを薄くするには

すでにできてしまった背中のシミに紫外線が当たると、さらにシミが濃くなってしまうので、まずは紫外線対策を徹底しましょう。

また、ニキビや日焼けによる炎症などのトラブルがあると、新たなシミが発生することがあるので、皮膚科を受診するなどしてこれらの症状の緩和を優先します。

肌の状態が安定しているときが、背中のシミ対策のチャンスです。顔のシミ対策と同様に、皮膚のターンオーバーを促して、古い角質とともにメラニンを排出することで、次第にシミを薄くできると考えられます。

基本的な保湿ケアを中心に、ビタミンC誘導体やアルブチンなどの美白成分を含む化粧品でケアするとよいでしょう。より高い効果を期待するなら、皮膚科や美容クリニックなどの医療機関での治療がおすすめです。

外用薬や内服薬による治療のほか、レーザー治療やケミカルピーリングなど、シミや肌の状態に合わせた治療をうけることができます。

まとめ

背中の皮膚は、紫外線による日焼けや、ニキビなどによる色素沈着、衣服による摩擦や締め付け、ストレスなど様々な要因によって、シミなどの肌トラブルが発生しますから、顔と同様にスキンケアが必要です。

背中にできるシミを防ぐには、紫外線対策のほか、保湿などのスキンケアや肌に合った下着を身に着けることが大切です。
すでにできているシミを薄くするには、まずシミ以外の肌トラブルを解消し、肌の状態が落ち着いてから美白化粧品などでケアするとよいでしょう。