一度できてしまったシミは、セルフケアで美容クリームを塗ったりサプリメントを飲んだりしても、効果を実感できるまでに、しばらく時間がかかるものです。そこで、セルフケアよりも効率的にシミを除去できるレーザー治療を検討している人も多いのではないでしょうか。

病院で行われるので安全性が高く、一度の照射で確実な効果が得られるとして人気のレーザー治療ですが、すべての医療行為がそうであるように、リスクや術後のケアなど注意しなければなりません。

この記事では、シミ取りレーザー治療を受ける前に確認しておきたいデメリットやリスクについてまとめていますので、参考にしてみてください。

レーザー照射後のケアが必要

病院での治療と言ってもシミ取りレーザー治療は、手術や注射を行うわけではありませんので、重篤な副作用や後遺症の心配はほとんどありません。ただし、シミを無くすためには、レーザーを照射すればよいだけではなく、その後のケアに注意する必要があります。

シミ取りレーザー治療では、シミの原因となる皮膚内部のメラニンに熱ダメージを加えて破壊します。レーザーを照射された部分は、数日後にかさぶたができ、かさぶたが自然に剥がれると、その下からシミの無い正常な皮膚が現れるという仕組みになっています。

この間にレーザー照射部分に紫外線や摩擦などのダメージがかかったり、またかさぶたがこすれて無理に剥がれてしまったりすると、新しい皮膚形成がうまくいかず、色素沈着が起こることがあります。

このような後遺症を防ぐため、治療後はレーザー照射部にシール状の被覆材を貼ったり軟膏が処方されることがありますので、病院で行われる説明をよく確認して、正しくケアするようにしましょう。

レーザー治療は、セルフケアに比べて手間がかからないという印象がありますが、レーザー照射後は、肌が敏感になっているので、きちんとアフターケアする必要があります。

結婚式や大事な写真撮影などのためにレーザーでシミを取りたい場合は、色素沈着の可能性が減り、肌の状態を安定させるのに時間がかかるため、予定の半年前ごろにレーザー治療を受けるのがよいでしょう。

シミが悪化するリスクがある

同じように見えるシミにも種類があり、レーザーの有効性が異なっています。またシミの種類によっては、レーザー照射によって色が濃くなるなど悪化してしまうことがあります。

一般的によく見られる、加齢や紫外線のダメージによってメラニンが蓄積して発生するシミは、レーザー治療の効果が現れやすいタイプのシミです。

これに対して、女性ホルモンの影響によって発生する薄い褐色のシミである肝斑は、レーザーを照射するとその刺激によってさらに悪化することが知られています。ほとんどの場合は、治療前の診断で肝斑があることが分かると、医師の判断で他の治療法を提案されます。

ただしシミに悩んでいる人の中には、肝斑と通常のシミが同時に発生していることもあるので、正しく診断できる医院を選ぶことが大切です。

将来シミができなくなるわけではない

今あるムダ毛を除去し、半永久的に脱毛できるレーザー脱毛と違って、シミ取りレーザー治療は、今あるシミを除去することはできますが、将来的にシミのない肌になれるわけではありません。

これは、レーザー脱毛では毛を作り出す毛母細胞を破壊するのに対して、シミ取りレーザー治療では、レーザーでメラニンは破壊しますが、メラニンを作り出すメラノサイトは破壊されないためです。

このため、シミ取りレーザー治療を受けてシミがない肌になっても、加齢やその後のケア次第では、新たにシミが発生するリスクは十分にありますので、治療を受けるタイミングに注意しましょう。

肌の状態によっては治療が受けられない場合がある

シミ取りレーザー治療のレーザー自体は、黒色のメラニンのみに反応し、正常な肌には無害ですが、高出力のレーザーを肌に当てるため、まったく負担が無いわけではありません。

レーザー照射後は、メラニンに与えられた熱で肌の水分が蒸発し、肌が敏感になっているため、紫外線対策や保湿を徹底して行わなければなりません。このため、もともと敏感肌や乾燥肌で皮膚表面のバリア機能が低下している場合は、レーザー治療が受けられない場合があります。

また、肌の状態が不安定なときにレーザー治療を受けると、普段よりもレーザーの痛みを感じやすくなったり、治療後に赤みが出るなどの副作用が起こりやすくなると言われています。

シミ取りレーザー治療を受ける際には、普段から保湿に重点を置いたスキンケアで肌の状態を整えておきましょう。

また、乾燥肌や敏感肌以外でも、妊娠中はシミ取りレーザー治療を受けられない医院がほとんどです。

レーザー自体が胎児に影響を及ぼすわけではありませんが、妊娠中はホルモンの影響によって一時的にシミが増えたり、施術後に内服薬が処方できない場合があり、十分な治療ができないため、妊娠中はレーザー治療は避けたほうがよいでしょう。

まとめ

シミ取りレーザー治療では、効率的で確実にシミが除去できるというメリットがありますが、レーザー照射後に患部の保護や軟膏によるケアが必要です。これらのアフターケアが適切に行われないと、シミの再発や新たなシミの発生などの副作用や後遺症が発生するリスクが高まるので注意が必要です。

その他のデメリットとしては、シミの種類によっては、レーザー治療が効果を示さなかったり、肌の状態によっては、治療が受けられない場合があります。

美容クリニックで診察を受けると、適切な治療方法を提案してくれますので、メリット・デメリットを踏まえて納得のいく治療を受けましょう。