年齢を重ねるにつれて徐々に増えてくる顔のシミは、一度できてしまうとなかなか消えてくれません。美容クリームやサプリメントによるシミ対策は、効果が得られるまで数か月かかると言われているので、手早くシミが除去できるというレーザー治療を検討している人も多いかと思います。

しかし、皮膚科や美容クリニックなどの医療機関で行われるシミ取りレーザー治療には、痛みがあるのではないか、もし万が一失敗して赤く腫れたり火傷を負ってしまったらどうしようなど、不安に感じる点もあるでしょう。

そこでこの記事では、シミ取りレーザー治療の痛みや安全性などについて調べてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

シミ取りレーザー治療の痛みの程度

シミ取りレーザー治療は痛いと言われることがありますが、人によって体質が異なるように痛みを強く感じる人もいれば、ほとんど気にならないか、多少の痛みは感じるが我慢できないほどではないという人もいます。

痛みの種類としては輪ゴムではじかれたような痛みとか、天ぷら油がはねたときのような痛みが例としてよく挙げられており、一瞬チクッとした刺激を感じるようです。

医療機関によっては、肌に塗るタイプの麻酔クリームや、湿布のように貼る麻酔剤を使用しているところもありますから、痛みが心配という人は相談してみるとよいでしょう。

シミ取りレーザー治療で痛みを感じる理由

シミ取りレーザー治療では人によっては痛みを感じることがあることが分かりましたが、なぜ、メスや注射を使わず、光を当てるだけの治療で痛みが伴うのでしょうか。

これは、レーザーがメラニンを破壊する際に熱が発生するためです。シミ取り治療に用いられるレーザーは、正常な皮膚では吸収されませんが、シミの原因となる黒色のメラニンのみに吸収されます。

レーザーの持つ高いエネルギーによってメラニンが熱膨張し破壊されることで、シミを除去するのですが、その際に発生した熱がメラニンの周囲に伝わります。するとその部分が軽い火傷のような状態になるので痛みが生じると考えられています。

このような理由から、シミ取りレーザー治療の際に痛みが発生することがありますが、レーザーを照射する時間を短くすることで、熱が伝わる時間を短縮させて周囲の組織への影響を軽減することができます。

最近の機器では100万分の1秒というごくわずかな時間でレーザー照射が可能になりましたので、以前よりも施術の痛みが少なくなったと言われています。

ただし、高出力のレーザーを照射する際、照射時間が短いほど皮膚への衝撃が強くなりますので、出力と照射時間の調節は施術を行う医療機関の技術次第と言えるでしょう。

赤みや腫れなど施術後の副作用

シミ取りレーザー治療ではメラニンを熱で破壊するほど高エネルギーのレーザーを照射するので、肌が弱い人は施術後に肌が赤くなったり腫れてほてりが出ることがあります。多くの場合で、火傷や日焼けに似た状態であるため、保冷材などで肌を冷やすと数十分ほどでおさまります。

ただし、レーザー治療の後は、肌が敏感になっているため、見た目に特に異常がなくても施術後は肌のケアに注意が必要です。

レーザー照射を受けたメラニンは熱ダメージを受けて破壊され、数日かけて老廃物となって皮膚表面にかさぶたを形成します。

かさぶたが自然にはがれるとその下からシミのない、きれいな肌が現れるのですが、回復途中の皮膚はダメージを受けやすいた、施術後すぐに肌を保護するためのテープやシールなどの保護材を貼ることがあります。

保護材を勝手にとってしまったり、かさぶたを無理にはがしてしまうと、その下の皮膚形成がうまくいかず、炎症を起こして色素が沈着してしまうことがあります。

また、かさぶたが剥がれたあとも、生まれたての肌は摩擦や紫外線など外部からの刺激に敏感になっています。クレンジングでゴシゴシこすったり、うっかり日焼けをしないよう注意して、普段よりも入念に保湿ケアを行いましょう。

施術の失敗で起こりうるリスク

レーザー治療直後の赤みやほてりなど想定内の変化であれば、特に問題はないのですが、施術側の失敗や、肌のコンディションによっては、レーザー治療を受けたことによるトラブルが報告されています。

病院で説明された注意点を守っていれば、特に問題はないことが多いのですが、シミ取りレーザー治療を受ける際のリスクとして認識しておきましょう。

シミ取りレーザー治療の失敗としてよく耳にするのが、戻りシミと呼ばれるシミの再発です。ほとんどの場合、数か月たつと自然に消えるので、特に心配するものではありませんが、せっかく治療を受けてシミをなくしたのに再発しては残念ですね。

この戻りシミという現象は、顔だけでなく足や腕など全身の皮膚で起こりうるもので、ケガをしてこすったり、すりむいたりして皮膚がダメージを受けるとその部分の色が変わる「炎症後色素沈着症」という状態です。

レーザーの出力に問題がある場合もありますが、治療後のデリケートな肌を日焼けしたり摩擦したりして、余計な刺激を与えることも戻りシミの原因になりますから、治療後は病院側から説明される注意事項をよく聞いてきちんとアフターケアを行うことが大切です。

病院によっては、炎症後色素沈着症を軽減するために、レーザー治療と共に、ハイドロキノンなどの塗り薬や、メラニンの生成を抑える内服薬との併用を推奨しているところもあります。

まとめ

シミ取りレーザー治療では、レーザーによってメラニンに熱ダメージを与えて除去するため、正常な皮膚の部分にも熱が伝わり、照射時に痛みを感じることがあります。

痛みの程度は、皮膚の状態や照射出力によって様々ですが、瞬間的にチクっとした痛みがあると言われます。レーザー照射後の肌は、日焼けや軽い火傷に似た状態なので、人によっては赤みや腫れが現れることがありますが、保冷材などで冷やすことにより鎮静化することができます。

シミ取りレーザー治療で失敗として挙げられるリスクとして、戻りシミと呼ばれるシミの再発がありますが、病院で指導されるレーザー照射後のアフターケアに注意することで回避することができます。