紫外線対策や保湿ケアを毎日欠かさず行っているのに、気づかないうちにシミができていたり、以前からあったシミが濃くなってきたりすると、美容クリニックなどで行われるシミ取りレーザー治療を検討している人も多いと思います。

思い立ったら今すぐにでもやりたい!気が焦るかもしれませんが、生理中や妊娠中など普段と体調が異なるときでも、シミ取りレーザー治療を受けることができるのでしょうか。この記事では、体質や体調の変化によって、シミ取りレーザー治療が受けられない場合があるのか調べてみましたので参考にしてみてください。

生理中でも治療は受けられる

シミ取りレーザー治療で用いられるレーザーは主にメラノサイトが分布する、表面から厚さ0.2mmほどの部分に作用し、さらに長波長の赤外線などでも表面からの厚さは約2.0mmの皮下組織までしか届きません。このことから、基本的にはレーザーを顔の皮膚に照射したことで、消化器や生殖器に影響を与えるとは考えられません。

よって、体調や肌の状態に問題がなければ、生理中でもシミ取りレーザー治療を受けることができます。ただし、生理中はホルモンバランスが変化して、肌が敏感になっていることがあります。

このため、普段よりレーザー照射に強く痛みを感じたり、照射後の肌がヒリヒリすることがあるかもしれませんので、生理中に肌トラブルが起きたことがある人は注意しましょう。

妊娠中や授乳中のレーザー治療

上記で述べたように、顔のシミ取りレーザー治療によって、胎児の成長影響を与えることはほとんどないと考えられますが、妊娠中のシミ取りレーザー治療は避けたほうがよいと言われています。これは、妊娠中はホルモンの影響によってシミが出やすい状態であるためシミ治療に適していないためです。

きちんとケアしているのにシミができると不安になるかもしれせんが、妊娠中にできたシミは出産後しばらくしてホルモンバランスが元に戻ると、薄くなったり消えたりするものが多くあります。このため、効率的にシミ治療を行うためにも、出産後に治療を行うのがよいでしょう。

授乳中のレーザー治療は特に問題ありませんが、多忙でストレスのかかる育児中にできたシミは肝斑によるものかもしれません。肝斑は通常のシミと違ってレーザー照射によって悪化することが知られていますから、正しく診断してもらえる医療機関を受診しましょう。

シミ取りレーザー治療が受けられない場合

シミ取りレーザー治療は人体に対してほとんど悪影響のない波長を使用した、安全性の高い治療方法ですが妊娠中以外にも、以下のような場合は治療が受けられない場合があります。

婦人科系疾患

妊娠中の場合と同様に、女性ホルモンのバランスが通常時より変化して、一時的にシミができやすくなっている場合がありますので、病気の治療が完治してからシミ治療に取り組むのがよいでしょう。

心臓・肝臓疾患、糖尿病

シミ取りなどの美容医療レーザーが、直接的に心疾患の症状に影響することはありませんが、レーザーの熱や光による刺激で、発作が出たり症状が重くなったりするリスクがあるため、施術が受けられない場合があります。

また、糖尿病の人は心臓病のリスクが高く、肝臓病の人は心臓病との合併症の可能性があるため、同様の理由により、施術を断られる場合があります。

心臓病の病歴があっても完治していれば、シミ取りレーザー治療が受けられる場合もありますが、ペースメーカーなど循環系機器を使っている場合は、レーザー光線が機器に影響を与える恐れがあるため、治療が受けられません。

光過敏性発作

慢性的な脳の病気であるてんかんの中には、光刺激に反応してけいれんや意識障害などの発作が起こる光感受性てんかんがあります。シミ取りレーザー治療の際は、目を保護するためゴーグルをつけるので、光を見ることはありませんが、万が一に備えて、てんかんの人に対して光を使った治療は避けるべきだと考えられています。

また、てんかんの薬の中には、光線過敏症という皮膚トラブルを誘発する成分が含まれていることがあります。この薬を服用している場合、薬の成分が光に反応して、レーザー照射部が赤くなってしまうので、レーザーによる治療を行うことができません。

皮膚炎、皮膚がん、日焼け直後

シミ治療に用いられるレーザーは、シミの原因となる黒色のメラニンにのみ吸収される波長の光なので、正常な肌には影響を与えませんが、重度のアトピーや皮膚炎、皮膚がんなど、皮膚に疾患がある場合は、現在の症状を悪化させる恐れがあるので、治療を受けられません。

シミだけでなくほくろの除去にもレーザーが用いられることがありますが、悪性のほくろであった場合は、レーザー治療を行うことができないのでメスを使った外科的手術になります。これらのような皮膚疾患だけでなく、レーザー照射前の日焼けにも注意が必要です。

まず、日焼け直後は肌が炎症を起こしているので、レーザー治療を行うことができません。また、炎症が落ち着いた後も、皮膚でメラニンが多く生成されているため、メラニンに反応するレーザーを照射すると、痛みや赤みなどの副作用が強く出てしまうことがあります。

まとめ

シミ取りレーザー治療は、消化器や生殖器など体内の臓器にはほとんど影響を与えないため、体調や肌の状態に問題がなければ生理中でも治療を受けることができます。

ただし、妊娠中はホルモンのバランスが変化して、シミができやすい状態になっているため、出産後にホルモンバランスが元にもどってからレーザー治療を始めるのがよいでしょう。授乳中のレーザー治療は特に問題ないと言われています。

シミ取りレーザー治療は安全性が高いと言われていますが、婦人科系や心臓、肝臓の疾患、糖尿病、てんかんがある場合は症状に悪影響を与える恐れがあるので、レーザー照射ができない場合があります。内蔵系の疾患以外にも、皮膚の状態に問題がある場合は治療を受けられない場合があります。