エステサロンでリラックスしながら行うフェイシャルケアと異なり、医療機関で治療として行われるシミ取りレーザー治療は、確実性の高い方法ですが、すべての治療がそうであるように、治療による副作用や術後の後遺症のリスクも考慮しなければなりません。

治療前にリスクについて、医師や看護師から説明を受けると思いますが、実際に術後の後遺症が現れてしまうと、びっくりしてしまいますよね。そこで、シミ取りレーザー治療を受ける前に、術後にどのような経過をとるのか、治療後に現れる副作用について確認しておきましょう。

シミ取りレーザー照射後の標準的な経過

シミ取りレーザー照射後の患部の状態は、使用する機器や施術方法によって異なりますが、代表的なシミ取りレーザーであるQスイッチルビーレーザーを照射した後の経過について紹介します。シミ部分にレーザーを照射した直後は、一時的に白っぽい色に変わり、1週間ほどかけて黒いかさぶた状に変化します。

この間に、かさぶたが乾燥するまで、患部がじゅくじゅくした状態であるため、クリニックで処方される絆創膏や肌色のテープを貼って保護します。
広範囲に及ぶそばかすの治療や、なんらかの事情で絆創膏やテープを貼らない場合は、保護のために医療用のワセリンを塗ることもあります。
レーザー照射後10日から2週間くらいで、かさぶたが自然に剥がれ、その下から新しい皮膚が現れます。

これでシミ治療が完了したように見えますが、その後、1か月から2か月くらいは、戻りシミと呼ばれる炎症性色素沈着が起こることがあります。せっかく取り除いたシミが再発したように見えるかもしれませんが、虫さされや擦り傷の跡と同様、一過性のものなので、通常3、4か月ほどでなくなります。

戻りシミを防ぐために、ハイドロキノンやトレチノインといった、シミを防ぐ塗り薬を処方するクリニックもあります。半年以上たっても、炎症性色素沈着が収まらない場合は、治療を受けたクリニックで診察を受けましょう。

シミ取りレーザー治療後の内出血

シミ取りレーザー治療の施術の際、Qスイッチレーザーなどで、パルス幅が短く威力が強い照射を受けると、衝撃波によって皮下の血管が切れたり、シミに与えられたレーザーの熱ダメージが、シミ付近の毛細血管に伝わって内出血が起こる場合があります。

黒っぽいあざのように見えるので、跡が残るのではないかと心配になるかもしれませんが、内出血自体は経過の異常や治療の失敗というものではありません。

正常なものなら2週間から1か月ほどで自然に引いていきますので、患部に摩擦や強い衝撃を与えないよう注意しながら様子を見ましょう。1か月経っても治らない場合は、色素沈着の可能性があるので、一度施術を受けたクリニックで診察を受けるのがよいでしょう。

レーザー治療後のかゆみや腫れ

シミ取りレーザー治療後にかゆみを感じたり、赤く腫れたように見える状態は、時々起こりうる現象ですが、レーザー治療の術後に、通常と異なる症状を感じたら、治療が失敗だったのではないかと不安に思うかもしれませんね。

シミ取りレーザー治療では、シミの原因となるメラニンに熱ダメージを与えてシミを除去するという仕組みであるため、レーザー照射後の肌は軽い炎症が起こっている状態です。

このため、レーザー照射直後は赤く腫れた感じがしますが、2~3日で腫れが引く場合がほとんどです。赤みや腫れが長引く場合は、炎症性の色素沈着が生じていることがあるため、治療を受けたクリニックで相談しましょう。

治療後にかゆみを感じるのは、レーザーによってダメージを受けたシミ部分の皮膚が、再生途中である証拠だと言われています。日常生活において、火傷や擦り傷を負ったとき、傷が回復する過程でかゆみを感じたことがある人は多いと思いますが、傷が治る過程で放出される細胞成長因子と呼ばれるタンパク質が神経を刺激するために、かゆみが生じることが原因です。

また、皮膚が乾燥していることも、かゆみを増進させる原因となります。皮膚表面の水分が少ないと、摩擦など外部刺激に対するバリア機能が低下し、ちょっとした刺激に敏感になっているため、通常よりかゆみを感じやすくなります。

さらに、乾燥はレーザー照射後の赤みや腫れを長引かせる原因になり得ることがありますので、レーザー照射を受ける前から、保湿に重点を置いたスキンケアを行いましょう。

かゆいからといってかいてしまうと、さらにかゆみが強くなるほか、皮膚を傷つけたり、治療途中のかさぶたが剥がれて、治療の効果が無駄になってしまうことがありますから、かかずにがまんしましょう。

がまんできないほどの強いかゆみの場合は、クリニックで診察を受けると保湿剤などが処方されることもあります。

シミ取りレーザー治療後の水ぶくれ

シミ取りだけでなく、すべてのレーザー治療において、照射直後に水ぶくれができる可能性があると言われています。ほとんどの場合は、レーザーの出力が高かったことが原因で、通常1週間程度でかさぶたとなり、収まる場合がほとんどです。

クリニックから炎症を抑える軟膏が処方されていれば、それを塗って様子を見るようにします。また、その後の色素沈着を防ぐため、水ぶくれができた患部には極力触れないようにしましょう。

状態によっては、跡が残ったり、まれに細菌感染のリスクがありますので、念のため治療を受けたクリニックを受診するのがよいでしょう。

まとめ

シミ取りレーザー治療では、術後数日は患部がじゅくじゅくした状態になりますが、1週間以内にかさぶたができ、0日から2週間ほどでかだぶたが自然に剥がれて、シミのないきれいな皮膚が現れます。

レーザー照射後に患部が赤く腫れたり、内出血や水ぶくれができることがありますが、たいていの場合は、1週間程度で症状が収まりますが、症状が長引く場合や気になることがあれば、治療を受けたクリニックで診断を受けましょう。

レーザーを照射した患部では、回復途中でかゆみが生じることがありますが、かいてしまうと患部を傷つけて色素沈着を起こす恐れがあります。
かゆみが生じるのは、乾燥が原因である場合があるので、保湿を十分に行いましょう。