手軽に始められるシミ対策として、美白化粧品の使用を検討している人は多いのではないでしょうか。しかし美白化粧品といっても、様々な製品があってどれを選べばよいか迷ってしまいますね。

そのようなときは、シミを薄くするのに適した成分に着目して選んでみるとよいでしょう。この記事では、シミを薄くする成分について紹介していますので、自分のシミのタイプと照らし合わせてチェックしてみてください。

美白成分がシミに効果をもたらす仕組み

美白成分には様々な種類がありますが、まずどのような仕組みでシミに働きかけているのか確認しておきましょう。一般的に加齢や日焼け後にできる褐色のシミは、老人性色素斑と呼ばれ、皮膚の表皮部分にメラニンという色素が多量に発生し、肌のほかの部分より色が濃く見える状態です。

まず、皮膚は紫外線などの刺激を受けると、皮膚の深い部分にあるメラノサイトという細胞へ信号が伝わります。するとメラノサイトでは、チロシナーゼなどメラニン生成酵素の作用によって、チロシンというアミノ酸からメラニンを生成します。

生成されたメラニンは、皮膚の表皮へ受け渡されて、紫外線の影響から肌を守る役割を果たします。

通常、皮膚の新陳代謝によって、古い細胞とともにメラニンも剥がれ落ちますが、なんらかの理由によって肌のターンオーバーが滞ると、過剰に生成されたメラニンは肌に留まって色素沈着となり、シミが発生する原因となります。

シミを防いだりシミを薄くするなどの効果が期待できる美白成分は、メラニンが生成される過程で、チロシナーゼの働きを阻害したり、メラノサイトに直接働きかけてメラニン生成を抑制するといった作用があります。以下の項目では、代表的な美白成分について紹介しています。

ハイドロキノン

ハイドロキノンには、チロシナーゼの働きを阻害するほか、メラニンを作り出すメラノサイトを減少させたり、還元作用によってメラニンの色を薄くしたりする作用があります。このため、シミを予防するだけでなく、今あるシミを薄くする効果が期待できますが、管理が難しく高濃度になると副作用が現れることがあります。

従来は医療機関でしか取り扱いができませんでしたが、2001年の規制緩和により、メーカー責任で化粧品にも使用が許可されています。
他の美白成分に比べて高い美白効果が期待できますが、刺激が強い成分であるため、使用の際はいくつか注意が必要です。

ハイドロキノンは酸化しやすく、酸化した際にできるベンゾキノンという成分は肌に炎症を起こすことがあるため、使用期限を過ぎたものは使用しないようにします。

また、ハイドロキノンを塗った部分に紫外線を浴びると、その部分がシミになってしまいますので、ハイドロキノンを使用している間は、日焼け対策を入念に行わなければなりません。

また、高濃度の製品では、長期に渡る使用で、塗った部分が白くまだらになるという副作用が報告されています。ハイドロキノンの濃度が1%~3%程度の低濃度の化粧品ではこのような報告はありませんが、心配な場合は皮膚科などで処方される医薬品を、医師の指導のもとで使用するのがよいでしょう。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体には、チロシナーゼの働きを阻害して、シミをできにくくするほか、メラニンを還元してシミの色を薄くする効果が知られています。

また、皮膚の深い部分にある真皮でコラーゲンの生成を助ける効果が知られており、シミ対策だけでなく様々なスキンケア製品に配合されていますので、美容に興味のある人なら何度も目にしたことがあるでしょう。

ビタミンC誘導体は、壊れやすく不安定なビタミンCを人工的に改良して、ビタミンCの美容作用は保ったまま安定化させ、さらに皮膚に浸透しやすくした成分です。

ビタミンC誘導体は、シミの予防や肌に弾力を与えるなど、様々な美容効果が知られていますが、皮脂の量をコントロールする働きがあるため、ニキビで悩んでいる人や脂性肌の人にはよいのですが、肌が乾燥ぎみの人にとっては皮脂が減って乾燥が気になることがあるかもしれません。

肌によい成分だからといって過信せず、自分に合ったスキンケア製品を選ぶようにしましょう。

アルブチン

アルブチンは、チロシンとチロシナーゼが結合してメラニンが合成されるのを防ぐ働きを持つ美白成分です。皮膚科などで処方される美白成分として有名なものにハイドロキノンがありますが、アルブチンはハイドロキノにブドウ糖が結合したものです。

ハイドロキノンは高い美白効果を示すことが知られていますが、肌への刺激が強く、高濃度の製品では白斑などの副作用が報告されているのに対して、アルブチンは低刺激で市販の化粧品にも添加されています。

また、ビタミンCとの相性が良く、ビタミンC誘導体などの美白成分と併用すると相乗効果が期待できると言われています。

まとめ

美白成分は、シミの原因となるメラニンの生成を抑制したり、メラニンを還元して淡色化することで、シミを予防したりシミを薄くするのに効果を発揮します。

代表的な美白成分であるハイドロキノンは、高い美白効果が期待できますが、刺激が強い成分であるため、医療機関で処方してもらうのがおすすめです。

ビタミンC誘導体やアルブチンなどの美白成分は、比較的安定して美白化粧品に配合されており、メラニンを薄くする効果が期待できます。